第11話 予想外の過払い金

司法書士が初めに行ったことが、貸金業者に対しての「代理人通知の送付」と「取引履歴の開示」だった。


「代理人通知の送付」とは、僕の代理人になったことを伝えることだ。これにより、これから先の交渉は全て代理人が行うという意味がある。


この効力は大きく、もしまだ僕が貸金業者からお金を借りていたとして、催促の電話を受けていたり、家に来られたりしている状況だったとしたら、それらの行為はなくなる。


貸金業者から僕へのコンタクトは一切なくなり、もし僕へコンタクトを取りたい場合には、代理人にコンタクトを取らなくてはいけない。また、もし毎月返済をしていたとしても、返済は一度ストップされる。


なるほど。


この説明を聞いて、代理人の重要性を強く感じた。


「取引履歴の開示」とは、僕と貸金業者がいつからどのような金銭のやり取りがあったのかを、開示してもらうことだ。


いつ、いくら借り、いつ、いくら返済したのか。そしてその時の金利はどのくらいだったのか。


これらの情報は、貸金業者は必ず持っているのだそうだ。


そして、代理人が取引履歴の開示請求を行って、貸金業者が開示しないことは法律に反することなので、絶対してくるということらしい。


なるほど。


なるほどの連続だった。

取引履歴から引き直し計算を行う


引き直し計算2か月後、貸金業者から「取引履歴」が代理人の元に送られてきた。それを基に代理人は、「引き直し計算」というものを行う。


引き直し計算とは、利息制限法に照らし合わせて計算をどのくらいの利息で返済するのが適正だったのかを再計算するということだ。


一般の貸金業者は利息制限法より多い金利を採用している。そのため、そこに『金利の差』が発生する。それを「グレーゾーン金利」と呼び、この分が「過払い金」となるらしいのだ。


引き直し計算の結果


引き直し計算の結果、僕の過払い金額は約60万円あることが分かった。


約60万円も余分に返済していたということになる。


「そ、そんなに・・・」


これを基に、代理人と貸金業者の交渉が始まった。

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