借金一本化と債務整理はどちらが良いのか?おススメは債務整理だが状況によって変わる

複数の貸金業者からお金を借りている場合、返済が大変だと思います。もし、返済日を忘れていた場合、延滞金を取られてしまいますからね。

そのため、複数の貸金業者から借金をしている人の多くは「借金を一本化する」ことがあります。よく「おまとめローン」と言われているものです。取引をする業者が複数から1社になることで返済日を忘れる可能性も低くなります。

また、現在どのくらいの借金があるのか簡単に把握できるといったメリットがあります。

債務整理は複数の貸金業者と取引をしている場合、特に一本化する必要がありません。そのまま取引を続け、各貸金業者の借金の金額を減らしたり、これから発生するであろう利息を失くしてもらったりすることを言います。

実はどちらにもメリット・デメリットがあるので、どちらが良いとは言い切れません。その人の状況によって変わってきますので、比較してみたいと思います。

返済先に関して

「借金一本化」の場合、返済先が1か所になる為、返済期日を忘れてしまう可能性が少なくなります。貸金業者からお金を借りていると、毎月決まった日に決まった額を返済することになります。しかし、返済日を過ぎてしまうと、一気に利率が上がります。損害遅延金を支払わなければいけなくなるのです。法定上限金利として20%までと決められていますが、20%と言ったらかなり大きな金額です。

そのため、複数の返済先に忘れずに返済出来れば良いのですが、1か所でも忘れてしまったり、その月に数か所は返済出来て、その他が返済できないという状況になる可能性があるのであれば、一本化した方が良いかもしれません。

「債務整理」の場合は、複数の借り入れがあった場合でも、特に一本化する必要がありません。

利息に関して

「借金一本化」にする場合、通常金利が一番低い貸金業者を利用することでしょう。貸金業者によって金利がバラバラですので、一番低い金利の所からお金を借りている状態にすれば、金利として支払う分は少なくなることでしょう。

「債務整理」の場合、金利そのものをなくすことができます。また今後発生する可能性のある金利に関してもなくなる可能性があります。

借金の総額

「借金一本化」の場合、一本化する貸金業者から、その他の貸金業者に返済するためのお金を借り、完済をします。そのため借金の総額自体は変わりません。手続等で若干借金が増える可能性があります。

「債務整理」の場合は、借金の総額は減る可能性があります。貸金業者にどのくらいの金額をどのくらいの期間借りているかによっても変わってくるのですが、大抵の場合「過払い金」が発生しています。過払いしている金額分は無くなる為、大きく借金の金額が減る可能性もありますし、もしかしたら借金自体、なくなるかもしれません。

債務整理の方が良さそうに感じるけど

ここまでの説明ですと、債務整理を行った方が良さそうに思えます。ただし債務整理の中にもいくつか種類があり、場合によっては一本化を選んだ方が良いかもしれない可能性が出てくるのです。

債務整理の中には「任意整理」「個人再生」「自己破産」と言ったものがあります。「任意整理」であれば特に問題はありません。借金している身からしてみれば、借金の額が少なくなったり、利子が無くなったりする可能性があるため良いことが多いです。

ただし、「個人再生」や「自己破産」の場合は、借金の金額は大きく減ったり、もしくは無くなったりする反面、ブラックリストに掲載されるという大きなデメリットが生じてしまいます。ブラックリストに掲載されてしまうと、一定の職業に就くことができなかったり、借金を他からすることができなくなります。車のローンや家のローンも含まれます。

さらに、債務整理をする際には、専門的な知識が必要であったり、時間がかかってしまうため、代理人にお願いすることが多くなります。代理人を雇うということは報酬を支払うことになり、場合によっては一本化で支払う利息よりも高くなる可能性があります。

どうすれば良いのか?

結論として、手間を考えると「代理人にお願いした方が正確で早い」という面からも「債務整理」を選ぶことを優先に考えます。ただし債務整理の中でも「任意整理」であれば良いのですが、任意整理では解決できなく「個人再生」や「自己破産」を選ばざるを得なくなった場合は、「一本化」することを優先に考えます。

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