代理人に支払う適正な報酬は返還された過払い金の約20%

代理人に支払う適正な報酬は返還された過払い金の約20% 正しい代理人の選び方

代理人へ支払う報酬は「返還された過払い金の約20%」が一般的とされています。

しかし、事務所によっても異なり、19%の場合や21%の場合もあります。さらに、着手金を取っている事務所もあります。

いずれにせよ、返還請求を行う前に支払うことはありません。

着手金の金額

着手金が必要となる事務所があるので気を付けてください。

着手金というのは、「あなたの代理人になりますよ。貸金業者と交渉をしますよ。」という手付金みたいなものです。ただし、私もうまく説明できないように、着手金の性質自体が不明確なのです。

なので、最近ではほとんど着手金を取られることがありません。

万が一、着手金が必要な代理人に依頼するときには、1件の貸金業者と交渉をするために約5万円が相場と考えてよいでしょう。

着手金を払うことで良いことも

「着手金を支払うことが悪い!」というわけでもありません。むしろ支払った方が「得」になることもあるのです。

⇒参照:永田事務所

例えば永田事務所。この事務所は着手金を取ります。貸金業者1社につき2万円~5万円です。ただし、成功報酬は返還された金額の15%と他の事務所よりも低く設定されています。

いくつかのパターンで考えてみます。右側に出ている計算の結果の数字は代理人への支払う金額です。

50万円の過払い金が戻ってきた場合

一般的な事務所:50万円×20%(成功報酬)=10万円 ← 安い
永田事務所:50万円×15%+5万円(最大)=12.5万円

100万円の過払い金が戻ってきた場合

一般的な事務所:100万円×20%(成功報酬)=20万円
永田事務所:100万円×15%+5万円(最大)=20万円

140万円の過払い金が戻ってきた場合

一般的な事務所:140万円×20%(成功報酬)=28万円
永田事務所:140万円×15%+5万円(最大)=26万円 ← 安い

返還された金額が50万円だった場合、一般的な事務所を選んだ方が多くあなたの手元に戻ってきます。返還された金額が100万円だった場合は、同じです。返還された金額が140万円だった場合、永田事務所の方があなたの手元に多く戻ってきます。

なので問題は「総額いくらなのか?」です。

費用の説明がなかった

適正な総額の例

例えば貸金業者から取引履歴を取り寄せ、引き直し計算をした結果過払い金が100万円あなたにあったとします。

代理人の交渉の結果、100万円全額が返還されたとして、その時代理人に支払う報酬は

例として代理人に支払う金額は25万円。

よって

返還された過払い金が100万円だとして、代理人に支払う報酬を差し引くと75万円手元に残る。

このくらいであれば一般的であると考えて良いと思います。あなたの手元に残る金額は75万円となります。ちなみに着手金がない事務所を選べば80万円があなたの手元に戻ります。

もしあなたが検討している代理人の条件が、この金額に比べあまりにもかけ離れているようでしたら、違う代理人を選ぶことも考えたほうが良いかもしれません。

やっぱり代理人への報酬が高いしもったいない!

「代理人への成功報酬が高い!」

そう思われる方は、今一度冷静に考えてみてください。

あなたは何もしなくて良いのです。

それでも高いですか?

もし納得がいかないようでしたら、自分で返還請求をしてみても良いと思います。実際に代理人に依頼しない方もいます。ただし、私には自信がありません。

  • あなたは金融のプロである貸金業者と真っ向から交渉ができますか?
  • 貸金業者が提示してきた和解額が適正な額であると判断できますか?
  • 何度となく行う交渉の時間の確保ができますか?
  • 訴訟になった場合、どうしますか?

金融のプロを相手にするのであれば、こちらも金融のプロを味方に付けたほうが良いと思います。

最後に確認

必ず事前に代理人報酬の確認だけはしてください。一般的な相場は「着手金無料・成功報酬20%」です。この条件より大きくかけ離れているようであれば、他の代理人を検討してみるのも良いでしょう。

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