2011年7月1日から、消費者庁がコンプガチャを違反監視するようになりました。これにより、多くのソーシャルゲームでコンプガチャに該当すると思われたサービスが停止されることになりました。
しかし、有料のくじを引く「課金システム」は、まだまだ根強く残っている。そしてこの「有料のくじ」は、消費者の心を惹きつけるように上手くできているのが現状だ。
以前、このような記事を書きました。
しかし、実際の所「オンラインゲームにお金を支払い続ける」仕組みは、まだまだ根強く残っているのが現状です。
「強いもしくはレアなキャラクターやアイテムを手に入れるためには課金」
この構図が出来上がっていて、ゲームプレイヤーの心をくすぐるのです。
急増する相談数
全国の消費者センターには、オンラインゲームに関わった相談が急増しているそうです。平成21年には1400件ほどあった相談件数が、平成23年には3500件ほどに増加したとのことです。この中の約2割が「未成年からの相談」とのことです。
相談件数が増えている原因としては、単純に面白いゲームが登場していることが原因と言えます。その代表格が「パズル&ドラゴンズ」通称「パズドラ」でしょう。
2013年3月現在ダウンロード数は1000万件。パズドラを提供するガンホーの業績は急激に伸びています。2012年12月期は売上高258億円、営業利益92億円となっています。
そのゲーム性が多くの支持者を集めています。
ゲーム制作サイドの対応
ゲーム制作側も様々な対応を取っています。
パズドラに関しては、ゲーム起動時にこのような画面が出るようになりました。
実際、課金をしなくても十分に遊ぶことは可能です。
ただし、このゲームには「スタミナ」というものがあります。ゲームをする上でスタミナを消費しながらゲームを行うこととなります。スタミナは1ってい時間ごとに少しずつ回復はしていきますが、無くなれば魔法石といったアイテムを消費することで、回復することが出来ます。
さらにゲーム中全滅してしまうと復活するために魔法石を消費することで復活することが出来るようになります。
この魔法石を手に入れる方法として、制作サイドからのボーナス的な提供と有料課金ということになります。
ユーザーは「あと少しで倒せるのに・・・」や、「レアなキャラを手に入れたい」と思い、魔法石の購入(課金)に走るのです。
ユーザーの意識の問題
やはり一番の問題は「ユーザーの意識」でしょう。ある程度の年齢の方であれば、こういったゲームに有料のサービスがあるということは分かります。ゲーム内では有料と分かる表現が使われているためです。
なので、自分自身で規制をしなければいけません。
でなければ「パチンコ屋があるからパチンコで負けてしまう。」と言っているのと同じになってしまいます。
未成年に関しては、保護者がしっかりと管理しなくてはいけません。
以前、このような記事を書きましたが、保護者がカード情報を子どもに提供しないようにしなければいけません。また、子どもがどのような遊びをしているのかも、ある程度把握しておく必要があります。
これからも伸びていくオンラインゲーム業界。同じようなシステムのゲームはまだまだ登場するでしょう。ここで重要なのは「自己責任」となってくると思います。