「過払い金返還請求をしましょう!」
最近、何かと宣伝を見たり聞いたりします。
宣伝料をかけてでも本当は「過払い金返還請求」の業務を取りたいと考えている代理人は多く、競争が激化しているのが現実です。
ですが、過払い金返還請求を扱う代理人(司法書士・弁護士)のサイトを見ているとそれぞれライバルに差をつけるために、文章的にありえない内容を書いている代理人ブログがありましたので紹介したいと思います。
代理人にとって過払い金返還請求は面倒?
「代理人にとって過払い金返還請求は面倒な仕事であるためあまり受けたくないのです。」
簡単に言うとこのような文章がありました。
理由としては、
- 取引履歴を貸金業者から取り寄せなければいけないから
- 引き直し計算をしなければいけないから
- 業者が返還請求に応じないため交渉が難航する
だから面倒であり、あまり仕事として請け負いたくないと言っているのです。
「でも、私たち事務所は違います。すごく力を入れていて他の事務所よりも過払い金返還請求のプロである。」
と言っているのです。
これは明らかにお客を取りたいがために書いた文章表現です。
代理人にとって過払い金返還請求はありがたい!
代理人にとってみれば過払い金の返還請求業務は重要な仕事の一つです。面倒でやりたくないということは通常ありません。
まず、一つ一つ誤解を解かなければいけません。
1.取引履歴を貸金業者から取り寄せなければいけないから
取引履歴を取り寄せるのは容易です。
貸金業者は取引履歴を開示する義務があります。断ることはできないのです。
2.引き直し計算をしなければいけないから
これもそこまで大変な作業ではありません。基本的には、数字を打ち込んでいくだけです。
3.業者が返還請求に応じないため交渉が難航する
返還請求に応じないことは可能性的にはありますが、一般的ではありません。よほど金額が大きかったり、「個別取引なのか一連取引なのか」あたりで交渉が難航する可能性はあります。
万が一、裁判になったとしても貸金業者の勝ち目は薄いのです。
過払い金が発生していること事実があるのであれば、債務者が貸金業者にお金を貸していることになります。貸しているお金は戻ってくるのが当然です。
このような表現をする理由
このような文章表現をするサイトがある理由は簡単です。
「過払い金返還請求は利益率が高いから」です。
「自分たちは他とは違う。みんなが面倒と思ってやらない業務を主な業務として行っている。だから私たちに依頼してね。」
あくまでも私の憶測ですが、大きくはズレていないと思います。こういった代理人には気分よく仕事を頼みたくはありませんよね。
「正しい代理人の選び方」でも書いてありますが、注意して信頼できる代理人を選ぶことが肝心となります。
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