過払い金が発生していれば、基本的には戻ってきます。戻ってくる方法としては「和解」によるものか「訴訟」によるものかに分かれます。多くの場合が、和解によって解決されます。
気を付けたいこと
- 返還される金額は各消費者金融によって異なる
取引をしていた会社の状態にもよります。一概に何%返還されるというのは言えません。ただ言えることは、発生している過払い金がすべて戻ってくることはありません。通常50%前後であると考えてください。 - 返還までに期間は各消費者金融によって異なる
短くても数ヶ月、長ければ数年かかる可能性があります。 - 破綻している消費者金融からはほとんど戻ってこない
経営破綻してしまっている貸金業者からは、過払い金が発生していたとしてもほとんど返ってはきません。ある破綻した貸金業者の弁済率は3.3%です。100万円の過払い金が発生していたとして3万3000円しか返還されないのです。
過払い金が発生している人は数多くいます。最近その多くが返還請求をしているため、貸金業者も対応に追われています。そのため、解決までの時間が伸びている状況です。また、返還請求をしてくる人が多いため、返還される割合も徐々に下がってきているのです。そのため、発生している金額の50%が戻ってくるのであれば御の字と言って良いかもしれません。
もし、提示金額に納得がいかなければ再度交渉、さらには訴訟で争うことになりますが、時間と訴訟費用がかかってしまいます。その当たりを包括的に加味して、自分にとって一番得な方法を選びましょう。(100%返還されることはまずありません。)
知っておきたいこと
- 発生している過払い金額がいくらなのか
正しい金利(利息制限法)で金利の再計算を行います。これにより、正しい返済額が算出されると共に、どのくらい余分に支払いをしていたのかを確認することが出来ます。この余分に払っていたお金を過払い金と言います。 - 完済してから10年以上経過していないか
消費者金融との取引終了から10年以上経過していると、時効とされ、返還請求を行うことは出来ません。
引き直し計算は一般的に代理人に行ってもらいます。(通常この時点で代理人への報酬は発生しません。)
代理人に対して報酬が発生するのは、和解交渉が始まってからです。
コメント